前回のお気に入りの公園から始めて行きます。
合間に、とにかく街を走り回ってみました。お気に入りスポットの公園、ベンチに座っている方に話しかけると選択肢が表示されます。また何か拾っていたようです。
自分の祖父が戦争から生還した記念のネームプレートを、戦争へ行く息子にお守りとして持たせた女性。息子が亡くなった事を悟り、「あなたは長生きしてね」とお礼までいただきましたが、カイムが不死者である背景を知っていると、返答に詰まるような複雑さを感じます。
こちらは宿屋の客室。光る本棚でこのような説明やら情報、よく出てくるワードの説明なんかも読めるのですが、実際に本がぬっと開かれるのがなかなか嬉しい。
まだ1軒目の宿屋ですが、色んなおうちなんかにもあるのかもと思うと、進めるのが楽しみです。
物語の展開上、必ず1番は過ごさなければなりませんが・・・カイムは夢にうなされて目を覚まします。間に合わず、大切な物が手をすり抜けてしまうような、元には戻せないような、そんな感じの夢。
カイムはいつでも落ち着き払っている印象ですが、夢にまで見るような悪い事が何か起こったり、酷い目に遭ってしまった場合、その悪夢を見なくなる時はいつか来るのかなと、この場面を観た時にはそんなような事を感じていた気がします。これが夢なのか、実際過去に起こった事を夢に見たのかわからなくても、こんな目覚め方をするのだから尋常ではないわけで。ゲームのジャケットに描かれているカイムを初めて見た時の印象と少しづつ繋がっていくような、印象的なシーンでした。
こちらは、「千年の夢、千年の記憶」のチュートリアル。先ほどの夢も、もしかしたら記憶に含まれるのかもしれませんが、とにかくふとしたきっかけで、白昼夢でも見ているかのように記憶が映し出されます。悪い事ならフラッシュバックともとれそうだし、そうなるとなかなか辛い追体験になってしまいそうで、観る方も少し構えてしまいました。
本当にふとしたきっかけ。この時は、仲良く会話している親子に遭遇した時。うなされた夢にも子供が出てきていたんですよね。
文字が躍るように、転がるように表示されたり。涙が零れるような場面での文字の流れ方も素敵。小説版では、当然ながら文字はどんどん詰まっています。対して、ゲームでは「間」がたっぷりととってあるので、文字を読む事は変わらないのに、小説版とはまた、印象が違うのも面白いです。
小説版でこんなにスペースをとられたら、それはそれで非常に微妙ですし、小説の様な文字媒体では、読み手が「間」を任せられているようにも思うので、ゲームで終わっている方がもしこれを読んでくださっていたら、ぜひ小説版も読んでみて欲しいな。きっと楽しめると思ってしまう。
この「千年の夢」は、ベッドで休む時やタイトル画面からでも観る事ができるので、私は時々、これだけを開きそうな気がします。